助産師のほんわかブログ

日々感じていることや考え方、仕事のことなど、前向きになって、ほんわかできるようなブログにしたいと思っています。

いのちの授業で、何を伝えるか‥‥

先日、熊本県で開業されている助産師さんの寺田恵子先生の『いのちの授業のすすめかた』という講演を聴いてきました。

 

本当に感動的で、助産師観に関わる内容で、いろいろなことを考えさせられました。

 

『いのちが大切なんて、当たり前』

 

でも、それを感動的に伝えるのは、並大抵のことではありません。

感動させるのには、心に響くモノがなければなりません。

その話に対して、知識をもってもらうように,わかりやすく説明しないと理解できませんし、共感してもらえる内容でなければなりません。

そして、自分の想像を少しでも超えた内容(ある程度予測がつく内容ではダメ)でなければなりません。

 

そう考えると、助産師として『いのちの大切さ』を伝えるためには、出産の時の話。

そして、生まれた赤ちゃん誰もがすべて愛されて生まれてきたこと。

赤ちゃんだった頃の記憶はないと思いますが、どの赤ちゃんも多くの人を笑顔で幸せにしてきて、周りの人に愛されてきたこと。

だから、あなたも記憶にはなくても、多くの人から愛されてきて、今も愛されていること。

そういうことを体験談も交えて、お話したいなぁとつくづく思いました。

 

そして、もし、今悩んでいる子どもたちがいたら、『あなたは大切なひと』、そして、『まわりの人も大切な人』。

大人には子どもを守る義務があるので、必ず一人で悩まず、誰かに相談すること。

もし、保護者が守ってくれなくても、あなたを守ってくれる大人は近くにいるので、諦めずに頼ることを伝えたいと思いました。

 

全ての子どもたちが幸せになって欲しい。

 

そのために自分は何ができるのか‥‥。

 

一つ一つの出会いを大切に、仕事を頑張っていくしかないなぁと思いました。

 

ぜひ、寺田先生の『母と子と家族のためのいのちの授業』という本を出版されていますので、読んでいただければと思います。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

母と子と家族のための いのちの授業

母と子と家族のための いのちの授業

  • 作者:寺田 恵子
  • 出版社/メーカー: ライフサポート社
  • 発売日: 2014/07/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

虐待を受けるとストレスホルモンが放出します。体の影響は?②

前回は、虐待によって、脳が萎縮してしまうというお話でした。

 

今回は、最近虐待のニュースが流れていると「胸腺の萎縮」というキーワードがでてくるので、それについてお話したいと思います。

 

まず、免疫について少し整理しておきましょう。

 

免疫は、体の外部からの侵入者である抗原(細菌やウイルスなど)に対して、免疫細胞などが『自分(自己)』と『自分でないもの(非自己)』を識別して、体を守る仕組みです。

 

免疫細胞は、顆粒球、マクロファージ、樹状細胞、リンパ球(T細胞とB細胞)などです。

顆粒球、T細胞、B細胞は血液中を流れていて、まとめて白血球とよんでいます。

免疫細胞は、赤血球や血小板とは見た目も働きも全く違いますが、同じ血液細胞の仲間で、これらはすべてが同じ造血幹細胞からつくられます。

 

免疫細胞はどこでつくられるのでしょうか?

 

造血幹細胞は胎児の時は肝臓に、生まれてからは骨髄にあります。

顆粒球とB細胞は、造血幹細胞のいる臓器でつくられ、つまり、胎児期は肝臓で、生まれてからは骨髄でつくられます。

 

一方、T細胞だけは、胎児期も生まれてからも胸腺で作られ、T細胞の分化、成熟が繰り返されます。

胸腺は、T細胞を作るためだけにあるといってもよい臓器で、心臓の少し上にあって、子ども頃に一番大きくなり、思春期以後年齢とともに小さくなります。

T細胞は、キラーT細胞に指令を送ったり、B細胞の抗体産生を誘導したりするなど、免疫の司令塔としての役割を果たします。

 

この免疫の維持、活性に重要な役割を果たす胸腺は、低栄養状態、ストレスによって副腎皮質からストレスホルモンであるコルチゾールが放出されると、胸腺・リンパ腺は委縮してしまいます。

(胸腺は、他の臓器に比べて酸化ストレスに対する感受性が非常に高いようです。)

そして、感染症にかかりやすくなったり、病気になりやすくなります。

 

胸腺の委縮は、繰り返し虐待をうけた子どもにみられる特徴です。

 

虐待のニュースが流れ、胸腺が委縮していたと聞くと、どれだけ長い期間ストレスをうけていたのだろうと感じて、心が張り裂けそうな気持ちになります。

 

虐待がない、子どもたちが安全に暮らせる日本になってほしいです。

 

ほんわかブログですが、内容はほんわかしていないですね。

すみません。

 

お読みいただきありがとうございました。

虐待を受けるとストレスホルモンが放出します。体の影響は?①

少しバタバタしてしまって、だいぶブログを更新できませんでしたが、また書いていこう思います。

 

ところで、最近、虐待を受けた子どもの脳が萎縮するという話は、聞いたことがあるでしょうか?

 

生まれた時の脳は、わずか300gですが、1歳で成人の70%、4歳で95%まで成長し、その後も成熟していきます。

脳は、毎日絶えず変化しながら成熟していきますが、栄養や活動だけではなく、環境がとても大切です。

 

脳には、アーモンドのような形をした扁桃体という部位があります。

扁桃体は、基本的な情動のすべてに関係して、「快・不快」、「好き・嫌い」などの感情を司ります。

 

特に顔の表情によく反応し、怒りの表情より笑顔、中でも微笑みを見た時に扁桃体の神経活動がより活発になります。

新生児期から心地よい視覚コミュニケーションをとることが、扁桃体の機能を促進します。

 

しかし、虐待のストレスを受け続けると、扁桃体が異常に興奮し、副腎皮質からストレスホルモンであるコルチゾールを大量に出しすように指令を出します。

そうすると、ストレスホルモンが過剰に放出され、脳にダメージを与えます。

 

例えば、暴言を受けた場合は、脳の聴覚野が変形し、聞こえにくくなったり、会話やコミュニケーションがうまくできなくなったりします。

 

目の前で、DVや家庭内暴力を目撃すると、視覚野が小さくなり、他人の表情がわかりにくくなったり、対人関係がうまくいかなくなったりします。

 

体罰を受けた場合は、感情を司る前頭葉が小さくなって、感情コントロールができなくなり、凶暴になったり、集中力が低下したりします。

 

脳の形が変わるのは、『外部からのストレスに耐えれるように情報量を減らす』ための脳の防衛反応だと考えられています。

 

人間って、嫌なことをされた内容によって、それに関わる脳の部分に拒否反応を起こすんですね。

 

今回は脳への影響でしたが、次は違う部位への影響について書きたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

 

 

『インナーマッスル』を意識した日常生活を送ってますか?

11月6日のあさイチをたまたま観ていたんですが、『インナーマッスル

の特集でした。

とても良い内容で、少しご紹介したいと思います。

 

腰痛や肩こり、転倒の原因になっているのが、インナーマッスルが鍛えられていないからというもので、特に腰痛の原因になっているのが腹横筋を鍛えていないということで

す。

 

腹筋は、外側から腹直筋、腹斜筋、腹横筋というように筋肉が重なっているのですが、インナーマッスルの腹横筋を鍛えないといけません。

腹横筋の鍛え方は、四つん這いになって、骨盤を水平に保ったまま、足を片方ずつ後ろに伸ばすというとても簡単なものです。

 

ここで、『物を持ち上げる時に肛門の筋肉を締める動作をしてから動く』ということを言っていました。

 

インナーマッスルは、肛門括約筋をすぼめる動作をする時によく動き、こうすることでインナーマッスルが動き、他のアウターマッスルをサポートし、腰の骨が安定するということでした。

肛門括約筋が他のインナーマッスルまで影響してるってすごいことですよね。

筋肉は、つながってるということですよね。

 

それと、骨盤底筋群が弛んでくると、下腹部にある臓器が垂れ下がり、臓器がお腹の緩んでいるところに入り、それがぽっこりお腹の原因となります。

 

骨盤底筋群は、妊娠・出産に影響を受ける筋肉です。

骨盤底筋群の鍛え方は、膣を10秒間かけて、引き上げていきます。

正しくできているかの確認方法は、尾骨と恥骨の所に手を当てると、尾骨が斜め上に動くような感じがあります。

 

日常生活の中で、少しの時間があればできることなので、スキマ時間をみつけて(例えば歯を磨く時とか)、意識した生活を送っていきましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

もしも帝王切開がいいと思ったら‥‥

このテーマは15年くらい前の話で、私が経験したちょっと苦い思い出です。

 

陣痛って、やっぱり痛いんですよね。

私は、ずっと産婦さんに付き添っていたんですが、その産婦さんは想像以上の陣痛の痛みに耐え切れなくなったんです。

 

私も、いろいろお産の進行状況とか説明したり、励ましたりしたのですが、もう心をシャットダウンされてしまって、「もう、嫌。切って。先生呼んで」の一点張りでした。

 

結局、家族もその産婦さんを見てられなくなって帝王切開になったのですが、何となく私もどうしてあげたらよかったのか悩みました。

 

特に初産婦さんは、時間がかかるのでいつまでこの痛みが続くのか、この状況に我慢できなくなって、逃げ出したくなる人もいます。

気持ちは十分理解できるんです。

 

その産婦さんと後日話す機会があった時の言葉がとても印象に残っています。

「どうしてもあの時は、我慢できなかった。でも、今考えたらなぜもう少し我慢できなかったんだろうと思うんです。」

「痛みから逃げることだけしか目がいかず、先のことまで考えられなかった」とおっしゃっていました。

 

帝王切開のリスクは、手術になるので母体に負担がかかりますし、お産後の回復が遅れます。

それと、もし次に妊娠する場合、切迫子宮破裂の可能性が高くなり、帝王切開の場合は三回までの妊娠となります。

 

そして、赤ちゃんにとっては、産道を通過しないために一過性多呼吸になりやすかったり、母体の常在菌を獲得する機会が減ってしまいます。

 

帝王切開が必要な場合はもちろんあるので、その場合は仕方ないのですが、経腟で出産できた方がやはり良いです。

 

妊婦さんと話していると時々こんなことを言われます。

「みんな産んでるし、なんとかなるかな。」

「私の友だちは、みんな安産なんです。」とか

 

確かに深く考えすぎて、不安になりすぎるのも困るのですが、楽観的に考えすぎるのも困るのです。

 

帝王切開になってしまった場合、『普通の女性ができることは、私はできなかった』と、後悔や罪悪感を感じる人もいます。

 

確かにお産は大変で、しんどいことなのですが、自分と向き合ってもらいたいのです。

 

その時にサポートする家族は、「頑張れ」とつい言いたくなりますが、そればかりだとダメなんです。

十分頑張っているので、やはり頑張っていることに対して、きちんと評価すること。

甘えさせてあげること。

出産する人は、皆この状況を乗り越えているので、産婦さんにも産む力が備わっていること。

頭で考えすぎるとお産は進まないので、成り行きに任せるぐらいの気持ちで焦って結果を求めすぎないこと。

 

いろんな気持ちが交錯するので、その時に的確なサポートが必要です。

 

妊婦さん、そしてご家族にもそういうことを少しでも知ってもらいたいと思います。

 

最期までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

良い施設を選ぶポイントは?

現代は、情報過多の時代ですねよ。

情報がありすぎて、何が真実かわからなくて不安になってしまったりしまいます。

 

先日、私は野菜や体によい食事などが好きで、つい目にとまった野菜ソムリエの看板が立ててあったお店に入りました。

私がたまに行く野菜ソムリエのお店がとてもおいしいお店があったので、何となく同じイメージだったんですよ。

しかし、いざ入ってみると普通の家庭料理のお店で、期待はずれでした。

野菜ソムリエという言葉だけひかれちゃったんですよね。

 

人生は、毎日選択の連続ですよね。

毎日、晩御飯何作ろうとか、休みの日は何しようとか、この電車に乗ろうとか‥‥。小さな選択から、どこに就職しようとか、この人結婚するべきか等、大きな選択もあります。

 

正しい選択をするためには、間違った情報もたくさんあるので、どの情報が正しいか、しっかり見極める目を持たなければいけません。

 

病院でもあるんですよ。

「自然出産をしています」と宣伝していても、実際にはそんなことなかったりするので、実際にそこで出産された人や口コミなどの情報収集も必要です。

 

SNSの情報もいろんな人がいるので全てを信じるのではなく、状況によって違うので、そこでも真実を見極める必要があります。

 

まず、情報が客観的な情報か、主観的な情報かを区別しましょう。

そして、その情報が根拠があるものかどうか、自分自身できちんと調べて、賢くならなければなりません。

特にインターネット情報源は不確かなものが多いのも事実で、誇張した表現をしていたりもします。

たくさんの情報を比較したり、やはり実際に体験した人の話、病院ならば実際に足を運んで直接話を聞くのが一番です。

病院の対応であったり、その施設で何を一番大切にしているのかをしっかり見極めましょう。

 

それに、人って相性がありますよね。

直感的に感じるものも大切です。

 

大切なことを決める時には、人任せにするのではなく、自分自身賢くなって良い選択をしましょうね。

 

最期までお読みいただきありがとうございました。

骨盤の正しい締め方を知っていますか?

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最近、「骨盤ケア」とかよく耳に聞くようになりましたが、骨盤が歪むとどんな症状がでてくるのでしょうか?

 

例えば、頭痛や肩こり、腰痛、関節痛、骨盤内の循環が悪くなり冷え性になったり、生理痛が出てきたり、足がむくんだり、痩せにくくなったりします。

 

骨盤の歪む原因は?

 

日常生活動作が原因です。

いつも同じ肩にかばんをかけたり、片側の奥歯ばかりで食べ物を噛む、脚を組む、猫背や頬杖をつくなどの姿勢の歪みが原因となります。

 

さらに、妊娠することによってお腹が大きくなり、さらにバランスが悪くなることで、症状が悪化します。

そして、妊娠中はリラキシンというホルモンがでることによって、赤ちゃんが産道を通りやすくするために筋肉や靭帯が緩みやすくなり、骨盤が開きやすくなります。

そのため、恥骨が開きやすくなり、恥骨結合が離開し、痛みを生じたりします。

 

そもそも骨盤の役割って??

 

骨盤は、仙骨と尾骨、そして寛骨が組み合わさってできています。

体を家に例えると、背骨は大黒柱、足の骨は杭、これらを支えるのが土台となるのが骨盤です。

家の中の基礎となる部分になり、体の要となる部分になります。

 

そのため、土台をしっかり固めおかないと、背骨がグラグラになって、歪みやすくなり、さまざまな症状がでてきます。

 

骨盤の歪みをとるには‥‥

 

症状がひどい場合は、整骨院などに行って、歪みを治してもらう方がいいでしょう。

しかし、姿勢をよくしなければ、またすぐ症状がでてくるので、正しい姿勢を意識して日常生活を送ることが大切です。

 

妊娠している時には、特に歪みが悪化しやすいので、腰痛がひどくなったり、恥骨痛、尿漏れなどの症状がでてきます。

そういう時は骨盤ベルトを締めると症状が軽減されることがあります。

 

ここで、注意していただきたいのが、正しい位置で締めないとさらに症状を悪化させてしまいます。

骨盤を締める正しい位置は、大腿骨の上で、恥骨の上通るのですが、上前腸骨棘という骨盤の前のでっぱている骨を締めてはいけません。

この上前腸骨棘を締めると骨盤の下の方が開きやすくなり、土台がグラグラになってしまいます。

 

妊娠中は、症状が悪化しないようにすることが1番大切です。

産後にしっかり正しい位置に骨盤を戻しましょう。

 

特に産後2ヶ月が妊娠前の状態にもどる期間です。

妊娠・出産によって骨盤底筋群が損傷をうけています。

重力だけでも損傷を受けるので、産後2ヶ月はできるだけ時間があれば横になるようにしましょう。

そして、骨盤を締めて正しい姿勢をとるようにしていきましょう。

骨盤が歪んでいると骨盤内の循環も悪くなり、太りやすくなりますから、痩せてきれいになりましょうね!

 

締め方がわからない場合や、骨盤ベルトを締めて症状が改善されない場合は正しい締め方ができていないと思いますので、助産師に聞いてくださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。